傍らに人無きがごとし

きょうは朝方、雪でした。
道東の斜里では-19度(!)とか。
季節のバトン、なかなか春に渡りませんね。
 
きょうはまた、新年度最初の日。
入社式だったところがたくさんあったようです。
新人さんたちにとっては緊張の一日だったことでしょう。
ゆっくり休んで、明日からまたがんばってほしいです。
 
わたしは、きょうは出かけるつもりでしたが、家で待機していなければならなくなって
おとなしくPCで仕事をしていました。
点訳ボランティアの勉強会メモも作ってプリントアウトしたり。
点字グループでは、個々人の点訳の他に、いろいろな活動をしていて
例会では勉強会もしています。
そこで問題になったことや、決定したことを勉強会係でまとめて会員に渡そうと作ったのです。
点字には、いろいろなルールがあるのですが、なかでも大事なことに「分かち書き」というのがあります。
絵本や、小学校低学年の教科書には、読みやすいように語と語の間に空白がありますよね。
日本語には、同音異義語がたくさんあるので、読解は漢字に助けられている部分が大きいです。
でも点字には漢字がないので、誤読しないように、この分かち書きがとても大事なのです。
でも、やみくもに分ければいいというものでもないので、迷うことも多いです。
点字の表記辞典はもとより、国語辞書を何種類も見比べたり・・・
ふだん知っているつもりで使っている言葉も、調べてみると間違っていたりが、けっこうあります。
一語として扱うものの目安となるのが、辞書の見出し語ですが、調べてみると面白いものがありますよ。
今回のメモから、いくつかご紹介しますね。
 
今日が日(きょうがひ)・・・今日という日
火点し頃(ひとぼしごろ)・・・たそがれどき
これらが見出し語でありますね。点字も、このように内部に助詞を含んでいても、一語として熟している短い複合語は一続きに書きます。
それから、
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
これは、「傍らに人無きが若(ごと)し」の意ですが、
漢文の返り点で考えます。分けて考えると意味をなさないので、一続きというわけです。
全然考えてもみませんでした。
読むときも「ぼうじゃくぶじん」ですね。いままで「ぼうじゃく ぶじん」と分けて読んでたかもしれません。
 
いくつになっても知らないことだらけです。
それで傍若無人にふるまっていることもあるかもしれません。
気をつけよう
そう思ったのでした。

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