✒年が明けて早くもひと月が経ちました。
すっかり挨拶が遅れました。
本年もどうぞよろしくお願いします。
年々、出すのも貰うのも少なくなってゆく年賀状ですが手許に残った内の2枚がお年玉くじの切手シートに当選していました。
ちょっと斬新なデザインでした。方形でも丸形でもないんです。
今年は五黄の寅年(わたくしの年です)、その寅が2頭、手紙を持って赤い台紙に躍っていました。63円と84円の切手の形は寅のシルエットなんです。なんだか楽しいですね。1シートはお守りに持っていようと思います。
✒今日、札幌の友から来た手紙は北海道文学館で開催されている特別展「よみがえれ! とこしえの加清純子」再び展に行ってきたという内容でした。
前に私が「饗宴」に「三人のジュンコさんのこと」という長めのエッセイを書いていたことを憶えていてチラシと絵ハガキを送ってくれたのです。
チラシと招待券は「饗宴」主宰の瀬戸さんからも先にご送付いただいていたのですが、この感染拡大で行けそうもないなと思っていたところでした。
それだけに加清純子作品の中でいちばん好きな絵「ほおづきと日記」絵ハガキはうれしかったです。ホオズキの袋の色合いや質感がみごとです。
彼女はこの作品を14歳で描いているのです。
弟子をとらない主義だった菊地又男は、この絵を見て純子を弟子にしました。
天才少女です。
18年という短い生でしたが、その何倍もの時間を凝縮して生きたような濃密で強烈な人生です。
渡辺淳一が生涯忘れることのなかった少女でした。
新型コロナの感染が収束したなら、初公開の秘蔵資料を観に特別展へ行きたいです。
✒純子と違って馬齢を重ねるばかりのわたしですが、2022年も健康に留意して良い年にしたいです。
隔週で務めている北海道新聞「日曜文芸」の詩の選にも心こめてあたりたいです。
今年最初の番場選の詩「廃屋の跡に立って」の作者は90歳の方でした。開拓農家として奮闘した時間と物語を端正な筆致で見事に書き上げていました。明晰で愛情深いすばらしい作品で感動しました。
世田谷美術館で開催されている「グランマ・モーゼス展」のアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860~1961)は「70代半ばになって本格的に絵筆をとり、101歳で亡くなるまで日々の暮らしや追憶の風景を油彩画を描いた」(道新2022.1.24)といいます。詩でも絵でも、なんでもいつからでも始められるのだと励まされます。
地球も世界もわたしも、もろもろ問題はあるけれど、一日一日すこしずつでも良い方へ進んで行けたらと願います。
では、また。