七月のこと

✒七月も今日で終わり
早いような遅いようなコロナ禍の日々です。
今日、東京の新型コロナ感染者は463人と過去最多人数だそうですね。
東京だけじゃない、大阪も愛知も沖縄も、各地で毎日記録を更新しています。
わたしの住む市も先日、約3ヶ月ぶりに陽性者1人を確認との報道がありました。
どこへも出かけず、毎日ニュースを視たりボブ・ディランを聴いたりしています♬

こんな日々がいつまで続くのか、見当もつきません。
感染拡大が収まってゆくことを願うばかりです。
 
✒この半年、読書も詩作も全然集中出来ていなかったのですが、今月は心ひかれる歌集と充実した雑誌に出会いました。
歌集『潜伏期』は北海道新聞の日曜文芸で俳句の選者をしておられる橋本喜夫さんの歌集です。
同じく日曜文芸欄の「十七音の旅」というコラムで櫂未知子さんが紹介されていたのです。
“あとがきに「私にとって一番死なせてはいけない人を逝かせてしまった後悔と無力感」とあり胸を打たれた。”と。
 
9年前に奥様を50歳で亡くされた悲しみ、長く臨床医を続けられ自負心もあったなかで最愛のひとを逝かせてしまった無念が胸に沁みました。伴侶を喪くした悲しみは痛いほど解ります。
自選句からいくつか  
 
 
 薔薇匂ふいつもなにかの潜伏期
 曼珠沙華疫病(えやみ)は海を渡りけり
 まだ融けぬ二人使の唇の雪
 病む妻に月を送信して眠る
 ホワイトアウト妻は今朝瞑りたり
 清流になりたし螢病むゆゑに
 地吹雪を破船のように歩きけり
 
 
 
もう1冊の雑誌は『佐藤泰志作品集』を世に出してくださったクレインの文弘樹さんからご恵贈いただきました。

 
『抗路』7号です。
姜信子さん「さよなら、アイデンティティ」
ぱくきょんみさんの詩「一反のオモニ」
水野直樹さん『中野重治「雨の降る品川駅」の自己批判』などなど、どれも本当に力のこもった素晴らしい作品でした。
簡単に要約して紹介することのできない作品群です。
「表紙のことば」にも人生がありました。
ご一読いただけたらと思います。
*定価(¥1,500+税)
*発行 抗路舎
*発売 クレイン
 
 
 
✒詩をひとつ書きました。
北海道詩人協会編の『北海道詩集』の締切りが6月末でした。
今年は不参加のつもりでいたのですが、7月に入ってから編集の渡会やよひさんよりお電話がありました。
怠け者のわたしにいつも声をかけてくださるのです。すみません。ありがとうございます。
久しぶりにたくさんお話ししました。原稿も書くと約束しました。
「七月」という詩を書きました。

✒明日から8月ですね。
今年は港まつりも花火大会も中止ですが、穏やかに過ごせればと願っています。
皆さまもご自愛下さいませ。
 

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