4月も半ばを過ぎました。
あたたかくなって、北の町にも地にはクロッカス、中空にはこぶしの花が咲いています。
いろいろなことが重なって、慌ただしくしています。
取り急ぎご報告を二つほど。
① 先月、『半島論』(響文社)の中里勇太著「佐藤泰志 半島のかたちをした街・函館からの跳躍」に、佐藤泰志の出自について看過できない誤りがあると著者に指摘しました。中里勇太さんは、すぐに調べて誤りを認め訂正・謝罪してくださいました。
出版社のホームページにもお詫びと訂正が掲載されていました。
www.kyobunsha.com/
http://www.kyobunsha.com/correction.pdf
著者の中里勇太さんと響文社の真摯な対応に感謝します。
この件で、中里さんから丁寧なお手紙をいただき、また電話でもたくさんお話をしました。若い中里さんは、佐藤泰志の子ども世代。佐藤泰志が亡くなった時はまだ小学生です。佐藤文学を読むようになったのは、「海炭市叙景」の映画化から佐藤作品が文庫本として次々出版されたのがきっかけだとおっしゃっていて、映画化に関わった者として、うれしくありがたかったです。この『半島論』掲載文を執筆するため、函館にも取材に訪れたそうです。だからなおさら、今回の確認不足によるミスを悔いて、ご自分を責めていました。
こういう若い誠実な青年に、佐藤泰志研究者になってもらえたことがうれしく、今後が楽しみです。
* * *
② 詩誌「游人」25(終刊号)発行しました。
たくさんの方から、惜しむ声や労いなどたくさんお便りやお電話いただきました。ありがとうございます。
「游人」25につきましては、来月の合評会時に、あらためて書くことにして、今日は報告のみで。