ここのところの晴天で、雪がずいぶん溶けました。
屋根の雪も、すっかり落ちて心配の種がひとつなくなりました。
積雪も暈が減ったようです。
困ったのは、道路です。
幹線道路は、すっかり溶けていますが、ちょっと奥にはいるとザクザク路面!
わが家の前もえらいことになってます。
深い轍をなんとか解消しようと、スコップやらツルハシやらママサンダンブ(すごい呼称でしょう-笑)を使って雪よけに汗だくです。
そのうえ、家族のことや仕事のことなど、もろもろに追われて
送っていただいた詩集や詩誌のお礼も、ごめんなさい、滞っています。
お手紙が同封されていたものの一部だけ、ちょっとご紹介を。
『ガニメデ』を送ってくれた斉藤征義さんからのお便りには、うれしさと冷や汗でした。
斉藤さんプロデュース・脚本の映画『赤い夕陽の爺yulie』を昨年観て、このブログにも書いたのですが、それを見つけて読んでくださったとのこと。
しかも、出演されていた町のみなさんにコピーして配られたということでした。
え、「素人なので台詞は棒読み」とか書いてるんですけど・・・気を悪くされなかったかしら(汗)
釧路の畑野信太郎さんは詩誌『かばりあ』と昨年観た映画のベスト10。
畑野さんは、お年は80歳を超えていますが、健筆、多読、その好奇心・行動力には、いつも敬服しています。
ご興味も、文学にとどまらず、演劇・映画・絵画と幅広いです。
昨年観られた映画の数は、なんと108本!!
そのベスト10には『八日目の蝉』や『ブラック・スワン』も入っていますが、
1位を決めるなら、躊躇なく『ウォー・ダンス』だそうです。
(わたしは未見です)
ふー、凄い方です!
霧の街の詩人には比べるべくもありませんが
わたしも、一昨日、昨日の二日で映画3本観ました。
まずシネマ・アイリスで『ゴースト・ライター』
そして、レンタルDVDで『英国王のスピーチ』と『東京島』です。
『ゴースト・ライター』よかったです。
映画の色調も脚本も俳優も演出も。映画を観たなあ、という満足感がありました。
ストーリーだけじゃなくディテールが丁寧で愉しめました。
ポランスキー監督って、やっぱりすごいです。
『英国王のスピーチ』は、胸に迫るものがありました。
幼児期の体験が終生およぼす影、矯正と強制、父・兄への愛憎と葛藤、いろんなことを思いました。
救いがある言葉がいくつかあってよかったです。
王妃が、結婚を決めたのは王室じゃなく、彼が吃音だったからのところとか、
(『凍える口』吃音は、繊細すぎるからなのだろうし、そこがいいと思う娘の心の優しさも感じられて、好きでした)
「おそれに負けるな」「友人に語りかけるように」とか。
『東京島』は桐野夏生の原作です。
うーん、原作にほぼ忠実ではあるのですが、やっぱり原作を先に読んでると、難しいですね。
すごく、作り物めいて見えるのです。
これは『デンデラ』を観たときもそうでした。
『デンデラ』も佐藤友哉の原作を読んでいたのですが、
あれはラスト、ヒロインが村へ走っていくときに足裏に感じる春がすばらしかったのですが、映画ではそれがなかったです。
熊との闘いも、どうしても作り物になってしまって・・
これは、どういうことなのでしょうね。
文字だけのほうがリアルな絵や体感を得られるというのは。