読む歓び

このところ、点訳ボランティア関係での外出が続いています。
昨日は、函視協(函館視覚障害者福祉協議会)のふれあい交流会のお手伝いに行ってきました。
函視協の方々と点字図書館に属するボランティアグループ3団体(朗読・パソコン・点訳)との自己紹介や、事業報告や質問など、和気藹々とした良い会でした。
学ぶことも多かったです。
司会進行をされた年配のOさんは、生まれたときからの全盲ですが、とても明晰な方で、その知識や判断力、お話の上手なことにいつも感心します。
函視協理事長のSさんは若くて長身・美男子、青春時代の事故で失明された方ですが、ユニバーサル映画祭などに積極的に関わって、障がい者の活動範囲を広げられている方です。
おふたりとも以前、わたしたちの点訳グループの研修会で、お話ししてくださいました。
これまでの日々、ご苦労があったと思いますが、愚痴や恨み言など一切口にしない、優しくて明るい強靱な方々です。
 
視覚障害者は、全国に30万人ほどおられるそうです。
ちょうど函館の人口くらいですね。
だいたい300人に1人の割合ということですが、
函館は少し率が高く(国立の視力障害センターがあることも、関係あるかもしれませんね)1000人くらいらしいです。
函視協の会員は現在150人前後ですが、
点字図書館のサービス(本の朗読、点訳図書、市の広報関係など)を直接受けられている方は、その半数ほど。
そして、図書の貸し出しは、朗読の録音が点訳書より多いとのことでした。
どうしても途中失明者の場合、点字を修得することが困難なのです。
とくに、高齢になってからは・・・
でも、なかに、昨年の1年間で500冊読破したと仰った方がいて、驚愕とともに尊敬の念を抱きました。
わたしなど、最近はツンドクですから(笑)
2日で3冊!ですよ。すごいですね。
ひたすら指で読む、その読書の歓びに胸が熱くなります。
朗読を聴かれている方も、耳で読んでいるのですよね。
 
その読む歓びを、わたしも知っています。
ときどき、時間がなくつらくなって、点字もうやめてしまおうかな、と弱気になるわたしですが、微力ながらもうちょっと続けてみようと思ったことでした。
 
 

 

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