風邪をひいて、いちにち何もできませんでした。
あれもしたい、これもしようと思っていたのに、です。
なんかくやしいですが、しょうがありません。
で、本を注文しました。
読まないで積まれている本がたんとあるのに・・・困ったものです。
『福永武彦戦後日記』(新潮社)と
『根津権現裏』藤澤清造(新潮文庫)
あんなに大好きだった桐野夏生も2冊、積んだままになっているし
(いままでなら徹夜してでも読んだものですが)
点訳もたまっているので、読むのはいつになるかわかりませんが
福永武彦のは「僕はここに、嘘を書かなかった」という文にぐっときたのです。
序を池澤夏樹が書いているのも、感慨深いです。
幼くして別れた父と子の永い時間を経ての理解と受容がみられるのでしょうか。
佐藤泰志の息子さんは、泰志の死後20年を経て、父親に寄り添えたと語ってくれました。
佐藤泰志のご家族が喜んでくれたことが、映画『海炭市叙景』に関わって、もっともうれしいことでした。
わたしは父を早くに亡くして、顔も写真でしか知らないので、作品で父親に会える池澤さんや綱男さんが羨ましくもあります。
きょうは早くやすみましょう。