「恒河沙」5号発行と2021年下半期のこと

✒今年も残すところ5日となりました。
毎年のことですが過ぎてしまえば、あっという間の1年でした。
北海道新聞で詩の選を担当している「日曜文芸」は今日が「下半期秀作特集」でした。
投稿者そして読者の皆さま、本年もありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
半年ごとの秀作特集が節目を教えてくれます。
今年後半を振り返ってみようと思います。

✒ブログを書くのはなんと半年ぶり!?
始めた頃は毎日更新していたのがウソのようです。
今年後半も新型コロナ感染症は終息することなく、旅行にも会合にも出かけませんでした。
夏も冬眠しているような日々でしたが、いくつかエッセイを書きました。
一つは札幌の詩誌「饗宴」に寄稿した「三人のジュンコさんのこと」です。
昨年のノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュックの詩篇を早くから翻訳されていた木村淳子さんと、『阿寒に果つ』の主人公モデル・加清純子さん、加清純子最後の恋人となった岡村昭彦の長女・佐藤純子さんと渡辺淳一のことなどを書きました。

今月20日「恒河沙」5号、発行しました。

短詩型特集に敬愛する友人たちに寄稿してもらいました。

俳句「山鳥のインク」は佐藤日和太さん、短歌「戯画」は嵯峨牧子さん、エッセイ「主に短歌にまつわる極私的フラグメンツ」を庄司一也さんに書いて戴きました。とても勉強になるというお手紙が届いてうれしかったです。

私は「思ひ出すこと皆悲しー死刑犯と俳句」を書きました。
秩父事件の井上伝を蔵と企業爆破事件の大道寺将司の俳句について、ひとつの句が想起させた遠い思い出から、二人の過酷な人生と俳句、交差する物語や人々について思うあれこれです。20ページと少し長めでしたが、お送りしてすぐたくさんの方から感想が寄せられて感激しています。
ツイッターでは、尊敬する吉村萬壱さんが感想を書影とも載せてくださって、言葉に尽くせないほど有り難かったです。

もうひとつ、夏に亀井勝一郎と太宰治のことについて書いたものもありそれは年が明けてから、発行されるようです。

✒ご恵贈いただいた本や詩誌もたくさんありました。昨年亡くなられた渡辺宗子さんの詩集成に感動しました。

宗子さんは個人詩誌「弦」(79号まで続いたのです)を送ってくださる度、一筆箋に励ましの言葉を書いてくださいました。
ご逝去の日は、私の長姉の命日でした。これから師走が来る度宗子さんを思い出すことでしょう。生涯忘れることはないと思います。

水島英己さんから「Unedited」第3号(東京)と「KANA」第28号(沖縄)をご恵送戴き感激しました。

 

「KANA」掲載の水島英己「秋相聞(抄)」と高良勉「竹シーグ」に胸打たれました。とてもすばらしい詩です。

 

 

柴田望さんから「フラジャイル」13号+「青芽反終刊号終刊号(旭川)、小篠真琴さんから「指名手配」4号(東京)も戴きました。ありがとうございます。

 

それから
真狩浪子さんから歌集『童話の森』を、

 

佐藤裕子さんから詩集『風媒譚』を
戴きました。

清新な第一歌集と、練達の第三詩集です。

 

札幌で個人文芸誌『逍遙通信』を発行されている澤田展人さんからは小説『人生の成就』(中西出版)を、また、佐藤泰志の生前からずっと没後31年に至るまで、作家佐藤泰を評価し応援してくださっている阿部晴政さんからは『光る道 佐藤泰志拾遺』(月曜社)をご恵贈いただきました。

作家の未刊行Jの初期小説や、アルバイトニュースに連載されたエッセイまで網羅された貴重なものです。ありがとうございました。

         

 

 

 

 

他にも、静岡の「くれしっえんど」や室蘭の「詩邦人」、小樽の「小樽詩話会」「月刊おたる」、彩墨画集・治海『般若心経』(響文社)なども頂戴しました。ありがとうございました。

✒佐藤泰志原作の映画 『草の響き』についても書きたかったのですが、力尽きました。
ご恵贈御礼の漏れなどございましたら何卒ご容赦くださいませ。
来年はもうすこしまめにブログ更新しなければダメですね。
反省と共に今年も暮れてゆきます。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
来る年が皆さまにとって良い1年となりますように!

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