ツレヅレ

ツレヅレ

プリマヴェーラ

吉増剛造さんは、わたしがはじめて出会った本物の詩人、前にそう書きました。今夜は、その吉増剛造さんのことを少し書こうと思います。本当の本物、という出会いの直観は間違っていませんでした。吉増さんに会った方なら誰でも、躊躇いなく彼を詩人とよぶでしょう。あの傲岸不遜な物言いが身上だった中上健次が、吉増さんには限りない敬意と優しさで接していて(『打ち震えていく時間』吉...
ツレヅレ

この一年と、二十年

誕生日と一日です。一年と一日前の誕生日に詩集「陸繋砂州(トンボロ)」を出版しました。第一詩集「鬼捲り」から二十年ぶりという、なんとも歩みののろいことでした。そんな拙詩集に、びっくりするほどたくさんのお祝いの花束やお手紙やプレゼント、賞までいただき、まあ二十年分の幸福を一年で受け取ったようでした。詩集は、吉増剛造さんに、一番に送りました。吉増剛造という詩人に出...
ツレヅレ

11月22日は

きょう11月22日は、ボタンの日、いい夫婦の日。そして、わたしの誕生日です。ボタンの日の制定は1987年、いい夫婦の日は1988年ですからわたしの方が歴史(?)は古いです。(笑)友人たちやお嫁さんから、お祝いの電話やメールが届きました。夫や息子は、たくさんのケーキを買ってきてくれました。(きょうを機に、ダイエットノートをつけるのですが、どうしましょう)そして...
ツレヅレ

海と山と少年たち

きのうのバイバイ大間原発ウォーク。わたしの前を歩く、シュプレヒコールのリズムをとる小太鼓を叩いている人がCさんと気づいたのは、歩き始めてから30分以上も経ってからだった。「海炭市叙景」の仲間である。ほかにも実行委員のTさん、Nさん、Kさんがいるのは気づいていたし、挨拶もしたのに、Cさんには、振り向くまで気がつかなかった。彼が参加して小太鼓まで叩くとは予想して...
ツレヅレ

風の中を歩く

バイバイ大間原発ウォークに参加してきました。前回の9.19は、対岸に大間を望む大森浜から市役所前というコースでしたが、今回は千代台公園から五稜郭公園というコースです。ものすごく風が強くて寒くて、治りかけの風邪がぶり返しそうでした。すぐ脱げる薄いフードでは、逆巻く髪を抑えきれず、たまらず首に巻いていたマフラーで頭を包みました。真知子巻き?などという優雅なものじ...
ツレヅレ

チイサイヒト

夕方、隣に住む小さい人から電話がきました。「カゼなおった?」きのう、小さい人のお父さんに風邪薬を買ってきてもらったのでした。「おかげさまで、だいぶよくなったよ」風邪をひかなければ、きょうは彼女と工作をしようと思って、布や折り紙や画用紙、工作用糊などをたくさん買って用意していたのです。今度またねと約束して、夫に替わってあげました。小さい人のおじいさんは、彼女と...