1月28日
あの手術から5年経ちました。
主治医が「術後5年再発しなければ、だいたい大丈夫ですよ」と言っていた5年が過ぎたのです。
この5年のあいだに抗癌剤投与や放射線治療、その後遺症のリンパ浮腫やイレウスの手術などで10回入院しましたが、幸い癌の転移や再発はありませんでした。
でも、手術や入院よりつらかったのは大切な人たちとの別れでした。
生きていくのが心底つらくなったことが何度もありました。
が、その度に声を掛けてくださった方がいました。
校歌の作詞や朗読会、トークショー、新聞の詩の選者など、大切な仕事や生きる目標を与えてくれたのでした。
それらはみな、詩に関することでした。
細々と好きで続けてきた詩が、いちばんつらい時に助けてくれたのです。
声を掛けてくださった方々と詩に感謝しています。
そのおかげで、生きてこられました。大切な人を忘れずにいられました。一緒に生きてきました。
これからは、そのご恩に少しでも報いることが出来るよう生きられたらと思います。
微力でも詩の魅力を発信していきたいです。
ありがとうございました。
あしたからの5年も大切に生きていきます。
