映画

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「文化とは戦うもの」 - 仲代達矢さんと『日本の悲劇』

すっかり秋ですね。19日は十五夜、中秋の名月でした。その数日前から、きれいなきれいな月で見とれていました。夜中ずっと虫も鳴いています。月の光を誰より浴びているのは、この虫さんたちでしょうね。映画『日本の悲劇』を観てから、この映画のレビューや記事、ツイッターでの感想などが気になり、チェックしている自分がいます。小林監督はもとより、出演された仲代達矢さんや北村一...
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仙台メモ① 『日本の悲劇』特別先行上映の夜

仙台へ行ってきました。久しぶりの一人旅、ま、一泊二日の短いものですが、主婦が家を空けるって、けっこう大変でして。ボランティアも休まなければならないので、急いで校正本をエックスパックで送ったり、ふーっ。仙台、楽しかったです。でも、楽しいことの後には苦しいことが待っている、これ世の常、人の常? それともわたしの経験則?ゆうべ帰ってきてPC開けたら、あらたなデータ...
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映画『そこのみにて光輝く』

きょうは、佐藤泰志原作・呉美保監督『そこのみにて光輝く』のロケ現場へ、ちょこっとお邪魔してきました。準備中のスタッフのなかに、熊切和嘉監督『海炭市叙景』チームの撮影カメラマン・近藤さん、照明・藤井さん、録音・吉田さん、制作助手だった小林くん、そして野村プロデューサーの姿がありました。(写真も撮ったのですが、撮影はまだ続いていますので場所の特定につながる写真は...
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この社会の生き難さ ー 映画『日本の悲劇』

映画『日本の悲劇』(小林政広監督作2012)を観た。身につまされた。泣いた。いろいろ考えさせられた。宣伝惹句に「これは、私たち家族の物語。」とあるが、まさしく、わたしの、あなたの、家族の物語だ。ある一家を襲う失職、病、離婚、死、震災。そして貧困、年金。この国が抱える問題の数々が、ひとつの家の中にのこらず在った。シーンが変わるたび暗転があり、舞台のように闇の時...
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熊切和嘉監督の新作『私の男』、まもなく北海道でクランクイン

熊切監督の新作『私の男』のエキストラ募集の告知が、撮影地となる紋別市のフィルムコミッションから出ています。今月20日から撮影に入る予定とのことです。冬季の撮影、ボランティアエキストラ、3年前の『海炭市叙景』の日々を思いだします。このところの道東は-20度という酷寒です。寒さ対策も大変だろうなと心配になります。ただ、『海炭市叙景』は2月から3月にかけて35日間...
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朔太郎の里で~『青い家』にたどりつくまで&『わたしたちの夏』

虫の音がたえまない秋の夜です。夏の終わりと秋の始まりすがしいようなさみしいような。ブログを書くのも実に久しぶりの、暑くて慌ただしい日々でした。9月9日、前橋文学館へ行って来ました。昨夏、萩原朔太郎賞を受賞した詩人・福間健二さんの2ヶ月間にわたる展覧会の最終日です。その日、福間さんの映画『わたしたちの夏』も上映されるということで、7月から楽しみにしていました。...